【参加店ピックアップ】「お好み焼きてんぐさん」の店長にインタビューしました!

参加店のご紹介第2弾は、JR桃谷駅近くのお好み焼き屋さんの「てんぐ」さん。

こちらは昭和39年に以前のご商売から業態転換してお好み焼き屋さんとしてのスタート。
てことは来年で50周年を迎えるという老舗中の老舗ですよね( ゚Д゚)

桃谷てんぐ

現在もお店に立たれているお母さんが2代目で、今は3代目となる息子さんの広一さんご夫妻(とお嬢さん(笑)…)が中心になって切り盛りされています。
お伺いしたのは木曜の夜でしたが入店後すぐに2階も含めて満席の大盛況の中、お忙しい中をぬって丁寧に質問にもお応えいただけました。

Q:お好み焼き激戦区といってもいい大阪生野で、50年近くにも渡ってお店をこうして繁盛させ続けて来られたのはスゴイことです。何か他のお店には負けない!っていうような強みがあるんでしょうか?

店長:
いえ、母の代から大衆の味として気軽にお召し上がりいただけて、そしてくつろいでいただけるようなお店にしたいということを大切にしてきただけでー。特別変わったサービスやメニューなんかがあるわけではないですしね。
レシピも時代に合わせて多少は変化はしてきたところもありますが、基本は創業時のまま、昔の味を大切に守っている気持ちの方が強いです。

すじキムチ焼きそば

Q:焼きそばはもちろん、お好み焼きもとても美味しくいただきました。外はカリっとして、中はフワフワしすぎず心地よい食感で。レシピでのこだわりは?

店長:
お話ししたように昔からの味なので、特に変わった材料や調理法などを使ってるわけではないです。
ただ使う材料の品質には強いこだわりを持ってるって自負はあります。

たとえばうちで使ってるスープは鶏ガラベースなんですね。一般にはお好みには鰹出汁を使われる方も多いかと思いますが。
で、その鶏ガラは絶対に国産の生鶏と決めていて他のものは使いません。業務用スープとかはもちろん使いませんし、以前に一度冷凍ものの鶏ガラを使ってみたこともあるんですけど満足できなかったので結局はいまの国産の生鶏ガラに落ち着きました。
焼きそば・お好み焼きでスープって脇役っぽいですけど、そんなところにはしっかりこだわりたいんです。

Q:こちらも奥様も一緒にお店を切り盛りされていますが、家・職場でずっと一緒に過ごされててケンカとかありません(笑)?

店長:
ホールを中心にお店では仕事してもらってますが、よく気がついてくれるし動きもムダがないので助かってますよ。家で仕事のことで口げんかになったりすることもありますが(笑)、それでも仕事仲間としてもいい関係だと思います。
あ、あと娘もよく手伝ってくれてますが、そろそろちゃんと時給を払わなくてはダメになりますねぇ(笑)

Q:これからてんぐさんはどんなお店になっていきたいですか?

店長:
多店舗化したり大型化したりといったことはいまは考えてません。
今まで受け継いできたものは自分たちの目の届く範囲でしかお客様にご提供できないと思うので。
あくまでも庶民の味、そしてこれまでてんぐを可愛がってくださって通ってくださっているお客様を大切にして、これからも美味しいと喜んでいただけることが一番の幸せだと思ってます。

ーということで、お母さんから3代目へとお店の主人が代替わりされても、受け継いできた庶民の味はしっかり守っていきたいーそんなアツい思いを伺うことができました。

古き良き昭和の大阪にタイムスリップしたいときには、ぜひぜひ桃谷「てんぐ」さんにお出かけしてみてください。

桃谷てんぐ